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社団法人 緑の安全推進協会
前会長 梶原 敏宏


「緑の安全管理士」に期待

このところ地球温暖化防止や環境保全のため、緑資源を保存しようという運動が盛んになった。最近では校庭に芝を植えようとの試みもある。ただ、これらの内容を見ると、植林や芝を植えれば緑を保全できると簡単に考えている人たちも多いように思われてならない。それぞれの環境に適した樹種や芝草の種類を選ぶことが重要であることは言うまでもないが、植栽した後の管理の如何が緑の保全を左右する。その一つに樹や芝に発生する病気・害虫や雑草をどのようにして防ぐかということがある。これらの植物に発生する病気や害虫の種類は一種類でなく、それぞれの植物に多くの異なった病気や害虫が発生し、種類によっては、瞬く間に葉が枯れ、あるいは葉が喰い尽くされ、大きな被害を蒙ることも珍しくない。このような樹木や芝草の病気や害虫を効率よく的確に防ぐには、効果の高い薬剤の力が必要である。すなわち農薬による防除が必須である。ところが、農薬は人や生物に悪い影饗を与えるだけでなく、環境破壊の一要因にもなると指摘され、最近ではすっかり嫌われ者になってしまった。校庭の芝に農薬を散布して病気や害虫を防ぐのはとんでもないという声も聞かれそうである。しかし、最近の農薬は、多岐に亘る厳しい試験を経て、安全なものが登録・販売されている。もちろん指示されている使用法に従って使用するということが大前提である。農薬の安全使用を推進するために設けられている制度に「緑の安全管理士」がある。現在全国で2940名が認定されている。これらの人々の活躍により、農薬を適正に使用し、公共緑地の樹や芝生を病気や害虫の被害から守り、緑の保全が推進されることを願っている。

(2008.1.1環境緑化新聞より)

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